2008年5月23日金曜日

玄米食への挑戦 3

 玄米食は一応順調に始まった。ところが一週間過ぎたころ、四年前と同じようにまたまた食欲がなくなり、安眠できず、気だるくなってきた。前回の最大原因は夏ばてだと思うが、今回は冬季である。首を捻ったところで原因が判るはずはない。

 結局、変わった条件は玄米食しかないから、前回同様に玄米食を止めることにした。スーパーへ行って白米を一キロ買ってきて食べ始めると二日後に元気が戻った。玄米がまだ一キロ余っている。捨てる訳にもいかないから、買った米屋で事情を話して七分搗きに精米してもらった。

 それから一カ月ほど過ぎたが、どう考えてもなぜ体調が悪くなったか分からない。とにかくもう一度だけ玄米に挑戦することにした。そして敷居が高かったけれどくだん件の米屋へ行き、玄米を求めた。

 「おや、あなたは先日玄米を精米した方ですよね。また玄米をお買いになるのですか」「はい。も一度玄米食をやってみようと思って」「今度は大丈夫ですか」 米屋のおかみさんは不安そうな顔をしながら売ってくれた。

 帰りにスーパーに立ち寄ってみたところ、「減農薬玄米」が棚に並んでいた。これならここで買えばよかったと思ったが、同時に玄米を食べる人が増えてきたんだなと感じた。それ以後、玄米食は順調に続き、既に四カ月が経過した。この分では私の食生活に玄米食は定着するのではないかと思う。

 私は玄米食が健康のためにいいと思っているが、同調する人も案外多いと思う。にも拘らず、大方の人が玄米食にしないのは、慣習と白米の方が美味しいという先入観からではないだろうか。これまで玄米が敬遠されてきた最大原因は炊くのに手間がかかることであったが、現在では白米を炊くのと殆ど同様になったから根拠が無くなった。

 白米のほうが旨いことは確かだが、玄米をゆっくり噛んで食べていると白米にない美味しさを感じる。玄米のほうが体にいいと思いながら食べるのも、玄米の旨さを増す一因になると思う。従来、玄米は固いから食べにくいという印象があったが、現在の炊飯器で炊いたものには固さが感じられない。

 白米は栄養分が取り除かれているからとの理由で、七分搗きや五分搗き米を食べる人がいるが、そこまできたらいっそのこと玄米食にしたらどうだろうか。 健康を志向する日本人にとって、玄米食は今後の食生活改善の重要なポイントになると思う。

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