2008年5月22日木曜日

玄米食への挑戦 2

 妻と二人暮らしのときは五合炊きの電気釜を使っていたが、二年前から私ひとりになるとそれでは大き過ぎた。そのため昨年八月、二合炊きの小型の電気炊飯器を買った。二合炊ければ子供や孫たちと五人くらいの食事にも間に合う。

 そして、ひとりで少量欲しい時は五勺でも美味しく炊ける。それにこの炊飯器は、白米、早炊き、無洗米、浸し米、おかゆ、玄米、発芽玄米の七種類に使用ができる。体調が悪い時、かゆを欲しいことも予想されるので、早速かゆを炊いてみると美味しくでき、大変重宝である。

 私は理由のないもの、納得のいかないことは、おおやけの公のことでもわたくしごと私事でも、とことん追及しようとする性分である。五年前、玄米食に二回目の挑戦をして体調を崩し、応急措置として中止したが、このままでは、体調を不良にした首謀者が玄米食であるという疑惑が残されたままである。

 玄米食に好意を持っている私にとって、それは不憫に思われてならない。今年に入り新しい電気釜の炊飯用途の中に玄米があるのに関心を持ち、玄米首謀者疑惑を否定できるか試してみようと思い立った。さて今度は三回目で、恐らく最後の挑戦となるであろう。

 新しい器具を買うわけではないので経済的な負担はないが、これまでと同じ失敗を繰り返さないように慎重に進めた。 玄米は固いから、柔らかくする装置が必要である。今までに用いた玄米用の炊飯器は圧力を加え高温にするために頑丈に作られているが、この小型の電気釜では圧力がかけられるとは思えない。

そこで器具の取り扱い説明書を読んでみると、炊飯時間が白米は約四十八分であるのに対して、玄米はなんと約二時間と書いてあった。つまり、圧力をかけて高温にして炊くのではなく、時間を長くかけることによって柔らかくするのである。更に米の種類や何をつくるかでも炊飯時間が異なり、早炊きは三十八分、浸し米は三十四分、おかゆ六十分、発芽玄米七十五分と細かく指定されていた。

 圧力鍋でなくても玄米が炊ける理由が判ったので、とにかく実践してみようと思い、近くの米屋に行った。店のおかみさんの話ではこのごろ玄米を食べる人が増えているようだ。一度に沢山買って食べ切れずに残っても困るので、言いにくかったが僅か五合だけ売っていただいた。

 普段は七分搗きを食べており、柔らかく炊くために米一合に対し水二合を入れているので、それを基準として、玄米一合に対し水三合を入れて炊いてみた。その後、水を増したり減らしたり、米を五勺にしたりして炊いてみたが、最初の分量がベストで、おおむね私の納得するご飯ができた。

「よし、これならいける」と思い、米屋へ行って減農薬玄米二キロを買ってきた。

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