2008年4月26日土曜日

すんぷ夢ひろば

「日帰りのバス旅行はいかがですか」 教員を定年退職後、町内の民生委員を足掛け六年も熱心にやっておられる田中さんが回ってこられ、声をかけてくれた。

彼はお年寄りたちの信望も厚い。田中さんによると、小学区内の自治推進委員民生委員でつくった福祉懇談会が、学区内に住む六十五歳以上のひとり暮らしの老人を対象に、社会福祉協議会の後援を得て、毎年一回マイクロバス旅行を催している。

一昨年は花鳥園、昨年は海洋博物館へ行ったという。
今年は昨年十一月にオープンした「すんぷ夢ひろば」の中の寄席に行くとかで、参加料は六百円とのこと。今の私は毎日が日曜日で自由時間はたっぷりあり、このごろ体調もいいので気晴らしにもなると思い気持ちが動いた。

 実の所、私は今まで寄席へ一度も足を運んだことがない。お高くとまって演芸というものを下らないものとして疎んじていたわけでなく、興味は持っていたがついぞ行く機会がなかったのだ。この機会を逃したら、一生大衆演芸に接することはあるまいと、私は田中さんの誘いに快く応じることにした。

 四月二十六日九時、市のマイクロバス二台に、六十六人が分乗して出発した。民生委員と市職員の十四人を除き、参加者五十二人のうち男性は僅か六人しかいない。女性の平均寿命が七年長いからなのか、或いは男性は他に遊ぶことがあるからなのか理由はわからないが、女性パワーを実感した。

 途中、「道の駅」でトイレ休憩して、予定より少し早く「すんぷ夢ひろば」に着いた。バスから降りて「すんぷ夢ひろば」の大門をくぐると、両側に江戸時代の町家風の構えをした店が軒を並べている。三軒ほど先の左側にある「すんぷ演芸場」に入った。

つづく

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ご訪問有難うございます。
随筆読ませて頂きました。深いお考えの文、感銘受けました。
すんぷ夢ひろばは、今回偶然通りがかって寄り道したのですがなかなか面白かったです。ただ演芸場があるとは気付きもせず、いつもの人さんのブログを「なるほど~」と読ませて頂いて楽しかったです。

匿名 さんのコメント...

いつもの人さんこんにちは。
こちらに遊びに来てしまいました。

それにしてもすごい更新量ですね。
私もブログを始めた頃の気持ちに戻って頑張っていかなくてはなぁ・・・と思いました。

これから定期的に読ませてもらいに来ますね。

匿名 さんのコメント...

早速寄らせて頂きました。
寄席にいかれたのですね。
私もぜひ行きたいと思っていたので、参考になりました。
紙切りが行われる日を狙って行こう!と思います。